【Avid】 Pro Tools 2022.4 - リリース
2022年4月27日、待望の Pro Tools 2022.4 がリリースされました!
アップデートの主な内容 | INDEX
- 新たなPro Toolsラインナップが登場
- ショートカットコマンドのカスタマイズが可能に
- Pro Tools SEARCH
- GROOVECELL / SYNTHCELL バーチャルインストゥルメント
- ビデオカラースペース強化(Pro Tools Studio 及びPro Tools Ultimate のみ)
- DOLBY ATMOS 関連機能強化
- Pro Tools 2022.4その他の追加機能/改良点
1 . 新たなPro Toolsラインナップが登場



Avid Pro Tools Artist
音楽クリエイターを目指す方へ
Pro Tools Artistは、素晴らしい楽曲を制作しよ うとしている何百万人もの次世代ミュージッククリエイター向けに特別に設計された、まったく新しいモデルで、ビートメイク、作曲、録音、スタジオ品質のミックスに必要な全てが含まれています。
また、業界の共通言語とも言える Pro Tools セッション形式でそのまま作業 できる為、世界中のプロデューサーやスタジオにプロジェクトを持ち込んでコラボレーションし、自作曲を次のレベルにまで引き上げることも簡単です。
何千もの感動的なインストゥルメントサウンドとループ、100 を超える数のプラグイン、使いやすい MIDI ツール、業界標準の編集及びミキシングワークフローにより、意欲的なミュージッククリエイターは、プロフェッショナルでありながら手頃な価格のソリューションを手に入れ、あらゆるスタイルの音楽を作成できるようになるのです。
- 最大 32 オーディオトラック及び 32 インストゥルメントトラックで簡単に楽曲制作
- 最大同時 16 チャンネルオーディオ録音
- 新しい Pro Tools | GrooveCell と Pro Tools | SynthCell を含む、計 100 種類以上のバーチャルインストゥルメント/プラグイン
- Core Audio, ASIO 及び WASAPI 対応インターフェイスをサポート
Avid Pro Tools Studio
プロの音楽クリエイターのために
Pro Tools Studioを使用する事で、より楽曲の完成度を高めたいと考えているミュージッククリエイター、プロデューサー、そしてエンジニアは、大規模なプロジェクトを自由にクリエイトし、ミックスすることが可能となります。
Pro Tools Studioでは、従来よりも扱えるオーディオトラック数が増加し、サラウンドと Dolby Atmos®ミキシング、高度なオートメーション機能など、数多くの機能強化が施されています。
- 最大 512 オーディオトラック(256 から増加)
- サラウンド及び Dolby Atmos®ミキシング対応(これまでは Pro Tools Ultimate のみ)
- 先進的なオートメーション及びクリップエフェクト編集機能(これまでは Pro Tools Ultimate のみ)
- 新たに Pro Tools | GrooveCell と Pro Tools | SynthCell バーチャルインストゥルメントが追加
Avid Pro Tools Flex
オーディオポスト、ハイエンド音楽スタジオのプロフェッショナルへ
Pro Tools Flexは、最も挑戦的で複雑なプロジェクトに取り組むために Pro Tools のフルパワーと高度なワークフローを必要とするハイエンド のミュージックプロフェッショナルやオーディオポスト並びにレコーディングスタジオに最適なソリューションです。
Pro Tools Flex は、Pro Tools Ultimateソフトウェアに加え、 比類なきレベルのパフォーマンスを提供するための追加コンテンツとサードパーティライセンスを含んだサブスクリプションバンドルです。
アクティブな Pro Tools Ultimate サブスクリプションユーザーは、最新バージョンの Pro Tools Ultimate ソフトウエアを含む、Pro Tools Flex サブスクリプションバンドル全構成を 入手可能です。
一方、有効なプランをお持ちの Pro Tools Ultimate 永続版ユーザーの場合は、 Flex に含まれる追加コンテンツは含まれませんが、これまで通り機能強化された最新の Pro Tools Ultimate ソフトウェアを入手することができます。
※ Pro Tools |HDX 及び HD Native システムの 動作には、Pro Tools Flex に含まれる Pro Tools Ultimate ソフトウエアが必要となります。
2 . ショートカットコマンドのカスタマイズが可能に
Pro Tools 2022.4 では、カスタムキーボードショートカットに対応し、Pro Tools 上のほと んど全てのコマンド並びにキーボードショートカットを、お好みのキーコンビネーション へと自在に変更/アサインすることが可能となりました。
新しいキーボードショートカットウインドウには、既存のコマンドやショートカットがリスト化されています。必要となるコマンドを名前、キーアサインまたはタグ等で検索し、そのキーアサインメントを編集することが可能です。検索時には、複数のフィルターを組み合わせて使い、目的のコマンドを的確に絞り込むこともできます。
3 . Pro Tools SEARCH
コマンドやオブジェクト(トラックやクリップ等)を、名前やPro Tool上での実行動作で検索 することが可能となりました。
Pro Tools Searchを使うには
- 次の動作によりPro Tools Searchフィールドを開きます :
○ Window(ウインドウ)メニュー>ProToolsSearchを選択
○ Control+Shift+S(Mac)またはStart+Shift+S(Windows) - リストから必要なコマンドやオブジェクトを選択しクリック(またはリターンキーを 押す)して、コマンドの実行やオブジェクトの選択を行います。
4 . GROOVECELL / SYNTHCELL
ヴァーチャルインストゥルメントに新たにGROOVECELL、SYNTHCELLが登場
GROOVECELL
Pro Tools |GrooveCell は、Pro Toolsで複雑なビートやドラムパターンを簡単に作成できる新しいシーケンサー機能付きバーチャルドラムマシーンです。
迅速なワークフローとインスピレーションを形にする為に設計されたこの製品は、グルーブを完全にクリエイティブにコントロールしたい真剣なクリエイター向けに構築されています。
クラシカルな 16 パッドレイアウトを中心に、Pro Tools| GrooveCell には、単一のサンプルまたはキット全体を一度に微調整するために必要なすべてのパラメータがあります。 付属のサウンドとプリセットの他、独自の サンプル(MP3、.WAV、または .AIFF)を ドラムパッドにドラッグ&ドロップしてカスタムドラムキットを設計することも可能です。
パッドごとに最大 3 つのサンプルを重ね、ピッチ、 エンベロープ、EQ、ディストーションなどを制御し、ドラムモードメニューで伝説の E-mu SP-1200、Korg スーパーパーカッションなどのテクスチャーエミュレーションを行う事で 、独特の雰囲気を創り出すこともできます。 さらに、クリエイティブな Drive 及び Dynamics のプリセットでサウンドをさらにシェイプアップすることもできるでしょう。
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SYNTHCELL
Pro Tools |SynthCell は、Pro Toolsで親しみのある懐かしいサウンドからユニークなサウンドまで、幅広いシンセサウンドメイキングを可能にする最新のバーチャルシンセです。 2 つのオシレーター、2 つのマルチモードフィルター、LFO、エンベロープ、アルペジエーター、および様々なエフェクトを使用して、サイン波のレベルから、独自のサウンド をゼロから構築し始めることができます。
また豊富なプリセットライブラリの中から、ノブに触れることなく、オーガニック、破壊的、スムース、カオス、アナログといった選びたい傾向に即した、必要なサウンドをすぐに見つけることも可能です。
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5 . ビデオカラースペース強化(Pro Tools Studio 及びPro Tools Ultimate のみ)
Pro Tools 2022.4では、SDR及びHDRの両メディア上で、デスクトップ並びにハードウェアディスプレイ使用時に、映像表示を最適化する為、数多くのカラースペースオプションに対応しました。
これにより、映像編集時に使用しているMedia Composer等のノンリニア編集 ソフト上の映像とイメージがマッチした状態で、Pro Tools上でのMA作業が継続可能となりました。 ビデオトラックでは、ファイルの処理方法と接続されているビデオ機器上でモニターする為のカラースペース設定用のメタデータが提供されますので、Pro Toolsは自動的にそれを検知し、新たに搭載されたカラースペースセレクター上で、インポートされたメディア に最適なカラースペースを知らせてくれます。
※ Video I/OがHDR再生に対応している必要があります。
インターナルのビデオウィンドウはHDR再生未対応となります。
6. DOLBY ATMOS 関連機能強化
2022.4 には、以下の Dolby Atmos 関連機能強化が行われています:
- 静的な Dolby Atmos グループ
- Dolby Atmos Plug-in オートメーションを、パンオートメーションにデュプリケイト可能
Pro Tools がベッド/オブジェクトグループを管理する際、Dolby Atmos Renderer と一致するデフォルトのグループセットが提供可能となりました。
これまでPro Toolsは、Dolby Atmos Music Panner情報を、ADMファイル内に含める事ができませんでした。Pro Tools 2022.4とDolby Atmos Music Panner 1.2を用いることで、Pro Tools は、プラグインオートメーションを、Pro Toolsパンレーンにコピーすることが可能となりました。
これにより、Dolby Atmos Music Pannerでクリエイティブにミックスした結果をADM ファイルとしてデリバリーする際、“Duplicate Dolby Atmos Plug-in Automation to Pan Automation”コマンドを使って、そのプラグインオートメーションをPro Toolsパンオートメーションへと複製することができるようになり、オフラインバウンスによるADMファイルエクスポート時でも、パン情報を反映させることが可能となりました。
7. Pro Tools 2022.4 その他の追加機能 / 改良点
- Auxインプット・トラック作成時、ソロ・セーフ設定が初期値となりました。
- Pro Tools内でDolby Atmos Rendererのグループ管理が可能に。
- 録音/インプット・モードがオフとなった場合、自動的にDSPモードが無効化されるプリファレンスが加わりました。
(Pro Tools HDXハイブリッドエンジン及びPro Tools | Carbon使用時のみ有効) - ProToolsダッシュボード内のデザインが一新され、新しいユーザーが必要なPro Tools情報に素早くアクセスできるようになりました。
- クリップ・リスト・メニューから編集インサーションに対してクリップをスポット移動させることが可能となりました。
- EUCON アサイナブル・ノブ対応(要EUCON2022.4以降)
- WASAPI対応により、内蔵及びサードパーティー製のWindowsオーディオ機器の 対応範囲が拡充されました。
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