PRODUCT2023年09月22日
【Avid】 Pro Tools Sketchウインドウ搭載 「Pro Tools 2023.9」リリース
Pro Tools 2023.9 ソフトウエアは、Pro Toolsが誇るワールド・クラスのレコーディング、エディティング及びミキシング・ツールに、ノンリニア/クリップ・ベースのミュージック・クリエイティブ・ワークフロー対応を実現したPro Tools Sketchウインドウを搭載しました。
Pro Tools Sketchは、同時にApple AppストアにてiPad無償アプリとして入手することも可能です。
Pro Tools Sketch iPad版には、無償で提供されるループ、バーチャル・インストゥルメント、エフェクトの膨大なライブラリが含まれていますので、ユーザーはどこにいても楽曲のインスピレーションが湧いたら、その場ですぐにそのアイデアを試したり、楽しんだりすることができます。Sketchで作成したデータは、WAVファイルとしてエクスポート可能な他、楽曲の完成度を高める為、Pro Tools 2023.9上のリニアタイムラインにデータをドラッグして継続的に編集/ミックス作業を行っていくことが可能です。
Pro Tools 2023.9で追加される主な新機能
Pro Tools Sketchウインドウ追加
- Pro Tools Sketchは、Pro Toolsの全てのバージョン(無料のPro Tools Introを含む)で利用できる新しいウィンドウです。
- Sketchウインドウ追加により、Pro Toolsの音楽制作ワークフローは拡張され、世界クラスのレコーディング、編集、ミキシング機能にノンリニアな制作環境が追加されます。
- 無料のiPadアプリも別途入手できます。
セッション選択範囲のエクスポート機能
- セッション内の任意の選択範囲が、別個のセッション・ファイルとしてエクスポート可能に。様々な場面での作業効率化が期待できます。
- Pro Tools Studio & Ultimateのみ
ドラッグ&ドロップによるプラグイン・スロットのリオーダー機能
- ドラッグ&ドロップにより、簡単にプラグイン・インサート順を変更可能。
- 全Pro Tools対応
ダッシュボード・アップデイト
- Pro ToolsダッシュボードがSketch対応
新しいSketchウインドウが追加されるPro Tools 2023.9は、無償版のPro Tools Introに加え、全ての有効なサブスクリプションまたはアップデイト+サポート・プランをお持ちの永続ライセンスのお客様が入手可能となります。
Pro Tools Sketch iPad版登場!
Pro Tools 2023.9のリリースに合わせ、そのSketchウインドウで対応している全ての機能並びに無償で利用可能なサウンド・ライブラリーを搭載したPro Tools Sketch iPad版もリリースされます。
Pro Tools Sketch iPad版は、Apple App ストアで無償にて入手いただけます。
- Pro Tools Sketch iPad版(以下、Sketch)は、ノンリニア/クリップベースの音楽制作ワークフローに対応しています。
- Sketchは、ループ再生され、曲のテンポに一致するオーディオまたはMIDIの個々のクリップから構築されます。
- クリップのインポート、録音、再生、停止、再配置をその場で自由に行うことができ、ノンリニアなワークフローにより実験が促進されます。
- 同時に再生されるクリップはシーンにグループ化され、シーンは曲のパートと考えることができます。
- さまざまなシーンを組み合わせ、並べ替えてアレンジメントを作成し、リニアソングとして再生し、.WAVファイルとして書き出せます。
- Sketchで作成したデータは、Pro Tools 2023.9(以上)のSketchウインドウで、そのまま開くことが可能、より完成度を高める為、Pro Tools上で制作作業を継続できます。
- Sketch は、Pro Toolsの全てのバージョン(無料のPro Tools Introを含む)の新しいウィンドウとして提供されます。
▼ Sketchの基本仕様並びに同梱ライブラリー/ツール:
- 最大16トラックと事実上無制限のシーンをサポート
- 1GB+ループとサンプルライブラリを含む
- 数十のインストゥルメントサウンドとプリセットを備えたPlayCellおよびSynthCellソフトウェアインストゥルメント
- 9つのエフェクトプロセッサ
- オンボード・オーディオおよびMIDI編集ツールと統合ミキサー
■ FAQ
Pro Tools Sketchはどうやって入手できますか?
Pro Tools 2023.9以上の場合は、新たなSketchウインドウとして搭載されており、iPadアプリの場合はApple Appストアにて入手できます。
Sketchは、どのPro Toolsに搭載されますか?
Pro Tools Introを含む、全てのバージョン2023.9以上のPro ToolsにSketchウインドウとして搭載されます。
Android版のPro Tools Sketchはありますか?
当初のリリース時は、デスクトップのPro Tools (Mac/Windows) アプリケーション並びにiPadアプリのみとなります。
iPhone版及びAndroid版は、将来的な対応を予定しています。
Pro Tools Sketchは無償ですか?
Pro Tools Sketch iPad版は無償です、また、無償版のPro Tools Intro Mac/Windowsアプリケーション上にもSketchウインドウは搭載されています。
Pro Tools Sketchは Pro Tools毎に機能に違っていますか?
いいえ、SketchはiPad版及びSketchウインドウともに同じ機能です(16トラック及び事実上無制限のシーン)。
Pro Tools上のEdit/Mixウインドウにデータを移行させた後は、それぞれのPro Toolsの機能を利用いただけます。
Pro Tools Sketchのファイルフォーマットは何ですか?
Sketchファイルは.ptsketch拡張子を使います。
Pro Tools Sketch iPad版で作成したデータは、どうやって他のPro Tools SketchまたはPro Toolsに持っていくのですか?
Sketch上で作成したファイルを、iCloud等のクラウドサービスまたはEmail等で送信し、他のiPadやPro Toolsで開く事ができます。
Sketchファイルをデスクトップで直接開くには、Pro Tools 2023.9以上が必要となります。
Pro Tools Sketchをエクスポートした際、使用した全てのコンテンツ(ループやサンプル)も一緒に書き出されますか?
はい、Sketchファイルは、Pro Toolsセッション・ファイルの構造とは異なり、関連する全てのファイルが1つのSketchファイル内に含まれる形で保存/書き出されます。
Pro Toolsセッション上では、Sketchウインドウはどのように連携するのですか?
- ノンリニア及びリニアなワークフローの両方を使いながら作業したい場合は、Sketchをリニアなタイムラインを持つPro Toolsとシンクさせる形で作業していくことができます。
- Sketch での作業を完結後、Pro Toolsのリニアなタイムラインに移行して作業したい場合は、任意または全てのSketch上のクリップをPro ToolsのEditウインドウ内のタイムライン上にドラッグ&ドロップしてデータを移行させることができます。以降は、使用するPro Toolsが持つ、全ての編集/ミックス機能を使用し楽曲を完成させることが可能となります。
- 1つのSketchファイルを、複数のPro Toolsセッションに対して”ピン留め”する事も可能です(Sketchウインドウ右上にあるピン・ボタンを使います)。これにより、Pro Toolsセッションを開いた際に、ピン留めしたSketchファイルが自動的に開くようになります。
Pro Tools Sketchに必要最低動作システム条件はどうなりますか?
- Pro Tools Sketch iPad版の動作には、iPad OS16以上が必要です。
- Pro Tools 内のSketch ウインドウは、使用する各Pro Toolsの必要動作環境に準拠します。