■ 前回から引き続き ” 最先端のCUBASE ” の新機能をご紹介
前回の記事では、バージョンごとの新機能比較表をもとに「オーディオミックスダウン機能の強化」と「スケールアシスタント機能の強化」についてご紹介しました。
まだまだたくさんあるCUBASE 11の新機能ですが、第2回目の今回は「サンプラートラックの機能強化」と「ピッチベンド / MIDI CCエディット強化」にスポットをあててご紹介したいと思います。
■ サンプラートラックの機能強化 (Pro / Artist / Elements)
オーディオトラックやMIDIトラック、グループトラックなどと同様、その名の通り” トラック “として立ち上げることができる、DAWビルトイン・サンプラー機能の「サンプラートラック」。
CUBASE 9 から登場した本機能は、アンプセクションでのエディットやフィルター、ピッチシフト、リバース、などサンプラーとして十分使える機能がすでに備わっていました。
そんなサンプラートラックですが、CUBASE 11でさらに機能が強化されました。
具体的には、
- スライス機能の追加
- 2つのLFOを搭載
この2つの要素が追加となりました。
上の画像にある通り、トランジェントを検知し自動でスライス(分割してサンプリング)してくれる「スライス機能」(波形上の白い縦線がスライスポイント)。
検知箇所はTHRESH(スレッショルド)などのパラメータで微調整をすることも可能です。
また「2つのLFO」を使って、例えばピッチ(音程)を揺らしたり、フィルターやボリュームに変化をつけてワブルなサウンドを作ったり…
ビルトイン機能ならではの素早い立ち上がりに加え、より積極的なエディットも可能になって今まで以上に心強いサンプラー機能になったのではないでしょうか?
■ MIDI CC / ピッチベンドエディットの機能強化 (Pro / Artist / Elements)
こちらもCUBASEユーザー待望の機能強化ではないでしょうか ?
- ピッチベンドでは半音ごとのグリッド表示&スナップに対応
- ピッチベンド / MIDI CCでラインやカーブでのエディットに対応
STEINBERGのwebページで『完璧なベンド』とうたわれている通り、CCやピッチベンドで”傾き”や”カーブ”を描画することができるようになりました。また編集したCCは他のMIDIトラックにコピーすることもできます。生楽器系の打ち込みはもとより、毎トラックに複雑なエディットが反復・頻出するEDM系のプログラミングにも重宝されそうです。
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