Sibelius でのレイアウトや余白の設定は[レイアウト]>[ドキュメントセットアップ] で変更します。 どの項目がどの数値に対応しているか把握していると、思い通りのレイアウトに整えられます。今回は設定項目をご紹介します!
余白の種類(外側)
ページの周囲の余白は
- ページの余白 (下図ブルー部分)
- 譜表の余白 (下図オレンジ部分)
の2種類があります。ページの余白はほかのワープロソフトウェアなどと同じで、紙の外端から印刷されるオブジェクトまでの距離を指します。譜表の余白は、ページの余白を除いた空間の中で、5線までの距離を指しています。
ページの余白や譜表の余白は「ドキュメントセットアップ」で管理されています。
![](https://tacsystem.jp/tacinfo/wp-content/uploads/2024/04/pageblank_1-1-774x1024.png)
対応する設定
場所:[レイアウト] > [ドキュメントセットアップ]
![](https://tacsystem.jp/tacinfo/wp-content/uploads/2024/04/documentsetup.png)
各種余白の数値に対応する項目は下図の通りです。
![](https://tacsystem.jp/tacinfo/wp-content/uploads/2024/04/documentsetup_map-1024x456.png)
「フルネーム」「省略」「名前なし」はそれぞれ、段の先頭の楽器名表示形式のパターンを指します。
譜表間の余白(内側)
楽器と楽器の間のスペースなど五線の上下スペースは「記譜ルール」で管理されています。自動で楽譜を見やすく整えるため、細かく設定の項目があります。
譜表サイズの考え方
Sibeliusのドキュメントセットアップでは「譜表サイズ」を設定できます。各種レイアウトを整える際の基準となる数値で、[レイアウト] > [ドキュメントセットアップ] で確認できます。譜表サイズとは1つの5線の高さを示します。
レイアウトにかかわる数値にはもうひとつ「スペース」という項目があります。スペースは5線の中にある1つの線間の高さを指しており、譜表サイズで設定した数値の4分の1が1スペースです。
譜表サイズ = 5線の高さ
1スペース=譜表サイズ÷4
譜表サイズが6mmの場合、1スペースは1.5mmになります。
[記譜ルール] > [譜表] で各種譜表間のスペースを調整できます。各項目に対応した数値は下図の通りです。全体のレイアウトを計算した際に、設定された数値のスペースが足りない・超過する場合には、バランスを加味して微調整されます。
(譜表間のスペースは[表示] > [譜表のルーラー]をオンにすると数字で表示されます)
![](https://tacsystem.jp/tacinfo/wp-content/uploads/2024/04/staffspace1-1024x588.png)