石コロけとばし ミキシングに泣いた僕
波形解析して 分離したEventide 〜♪
音の始まり(トランジェント)と音の余韻(トーナル)。
音をこれら二つの要素に分解して処理をすることをトランジェントコントロールといいます。
そして音のプロフェッショナルであるEventide社が開発した独自のトランジェントコントロール技術がStructural Split技術です。一言で言えば、高性能で最先端。
詳しい内容はコチラの記事をチェック↓

そんな!Structural Split技術を使用した新しいプラグインがEventideから登場しました。
それがコチラ!!!!
Articulate

Eventideから新しくリリースされたプラグイン「Articulate」は、長らく音声処理技術の最先端を引っ張ってきたEventideによる高性能トランジェントシェイパープラグインです。大胆なサウンド構築からミックスの微調整など、幅広いジャンルで使用することができます。
では早速注目機能を見ていきましょう!!
音声信号を4つの成分に分解!
なんといってもこれが一番の特徴でしょう。
Articulateは音声信号を「アタック」「ディケイ」「サステイン」「リリース」の4つの成分に分解します。成分ごとに調整することで、パンチ力のあるサウンドを作り出したり、滑らかで落ち着いた雰囲気を演出することが可能です。
詳しくは後述の章をご覧ください!

LIMITER機能
Articulateにはピークリミッターが搭載されており、不要なクリッピングを防ぎます。
ハイクオリティで名を馳せるEventideだけあり、これがまた高性能で高音質なのです。
非常に嬉しい機能です。

豊富なプリセット
ちょっと複雑すぎて分からない…
そんな方は豊富なプリセットから理想に近いサウンドを探してみるのがおすすめです。
こちらはなんと70種類以上あり、ドラムやキーボード、ボーカルなど様々な楽器へのジャンル分けに留まらず、有名なエンジニアたちが監修したプリセットも含まれています。

音声信号分解の検証
Articulateは音声信号を「アタック」「ディケイ」「サステイン」「リリース」の4つの成分に分解すると説明しましたが、各成分はどの様な違いがあるのでしょうか。

・ATTACK:スマック(明瞭さ)…音の始まりの部分。上げるとパワフルになる、下げると落ち着きが出る。
・DECAY:パンチ(インパクト)…ATTACK部分の余韻。ATTACKの自然さを調整したりすることができる。
・SUSTAIN:ボディ(厚み)…音の伸びの部分。上げると音が広く、太くなる。下げるとタイトになる。
・RELEASE:エア(空気感)…伸び部分の尾ひれ。音の空気感を調整する。
こう見ると細かく分解していることがわかると思います。
聴覚的にはどのような違いがあるのでしょうか。
そこでシンセの音がどの様に分解されるのかを検証してみました。
まず元となるシンセの音がこちらです。
●シンセの設定[ms]
ATTACK:20
DECAY:50
SUSTAIN:50
RELEASE:50
このシンセにArticulateをかけ、各項目をソロで聴いてみましょう!
・ATTACK 成分
・DECAY 成分
・SUSTAIN 成分
・RELEASE 成分
ちゃんと分解されてるッ!!!!
多少の被りはあるものの、シンセのエンベロープと対応しているようです。
ここまで分解することができれば、音作りがかなり精密になるでしょう!!
また、この際のArticulateのSEPARATIONの値は「82%」でした。
この値を調整すれば、分解時のタイトさを変更することが可能です。
まとめ
Eventideはここにいる 愛はどこへもいかない
Eventideについて
創業50周年を迎えたEventide社は、1971年の創業以来、常に最先端のレコーディング技術を提供してきました。1975年には、世界で初めて市販されたデジタル・オーディオエフェクトユニット、H910 Harmonizer®を開発し、オーディオ業界に革命をもたらしました。それ以来、同社の伝説的なスタジオプロセッサー、エフェクトペダル、プラグインは、数え切れないほどのヒットレコードで聴くことができます。
