IP-KVMとは – 安全なリモートアクセスを可能に

IP-KVMとは、“Internet Protocol -Keyboard, Video, and Mouse ”の略です。これは、コンピュータやサーバーのリモート管理および制御に使用されるハードウェアデバイスの一種です。IP-KVMは、離れた場所からIPネットワークを利用しターゲットコンピュータまたはサーバのキーボード、ビデオモニタ、およびマウスポートを接続することで、あたかもその場所に物理的に存在しているかのように操作することができます。

IP-KVMのセキュリティ性

IP-KVMはターゲットコンピューターやサーバーを直接ネットワークから分離させることにより、ネットワークからの脅威を守ることができます。なお、ターゲットコンピューターに対しリモートアクセス用のソフトウェアをインストールする必要はありません。さらには、セキュリティ強度を高めるためにAES 128ビットまたは256ビットの暗号化とRSA 2048ビットの公開鍵認証を使用が標準で採用されている製品があります。

IP-KVMの採用メリット

IP-KVMデバイスは、リモートシステムのトラブルシューティングや設定、管理をリモート環境で行うことができるため、IT管理者にとって貴重なツールです。管理者がリモートで再起動やBIOSへのアクセスなどのタスクを実行できるため、サーバーがクラッシュした場合や応答がない場合に特に役立ちます。また緊急時や非常時に、現場に到着する前にコンピューターの状況を把握することが可能で、生産性の改善につながります。

IP-KVMのメリット  -生産現場-

Adder KVM ipeps miniは小型軽量サイズ並びにUSB給電のため、製造装置内に組み込み装置の稼働状況を複数人でリモート監視可能です。これにより、装置に不具合が発生した時も事前に状況を把握しながら素早いアクションを取れます。

Adder KVM DDX10は最大8台のコンピューターを1台の画面に表示。さらにipeps miniと組み合わせることで、災害発生時には場所を選ぶことなく素早く防災対策本部を設置することが可能。災害対策本部で監視カメラや防災専用端末等の複数のコンピューター情報を把握できます。