NAMMやNABでもプレ告知されていた、Sound RadixやSynchro Arts、iZotopeのARA2対応が公開されました!
その他にもDolby Atmos Rendererの機能強化やMIDIプラグインの新規追加など、ワークフローの改善に役立つ新機能が盛りだくさんです。
- ARA2プラグインサポートーSynchro Arts/Sound Radix/iZotope
- Dolby Atmos Rendererの改善
- 新規MIDIプラグイン搭載
- メモリーロケーションの改善
- Media Composer セッションのエクスポート
- MIDIノート視覚化
- Pro Tools とSibelius 間のコピー&ペースト改善
ARA2プラグインサポートーSynchro Arts/Sound Radix/iZotope
- iZotope RX Spectral Editor
- Synchro Arts RePitch
- Synchro Arts VocAlign
- Synchro Arts Revoice Pro
- Sound Radix Auto-Align 2
- Sound Radix Auto-Align Post 2
の6つのプラグインがPro Tools 2024.6でARA2対応しました。Celemony Melodyneは2022.9でいち早くARA2に対応し、使いやすさを実感されていた方も多いと思いますが、この度新規に6プラグインの追加です。
プラグインを使用するためにオーディオをレンダリングしたり、解析に時間がかかるといったワークフロー上の悩みが解決し、ワークフローの大幅改善に役立ちます。
Dolby Atmos Rendererの改善
Pro Tools 2023.12でDolby Atmos 内部レンダラーが導入され、2024.3でカスタムライブリレンダリングが導入されました。今回の2024.6ではDolby Atmos がさらに強化されました。
編集ウィンドウ上での操作
今まではメニューを開いてからの操作だったバイノーラルモードの設定が、編集ウィンドウやミックスウィンドウから直接割り当てができるようになりました。
これらの設定は再生中にも変更可能で、よりリアルタイムにスムーズに操作が可能になりました。
グループでのソロ・ミュート
グループ機能が強化され、レンダラーウィンドウからグループごとにソロ・ミュートを切り替えられるようになりました。グループ以外にもベット・オブジェクトごとにも操作可能です。
新しいフォーマット
モニタリングとリレンダー出力に「9.1.4」「7.1.2」「ステレオ(Direct)」が追加されました。ステレオ(Direct)ではカスケード・ダウンミックスを経ずに、ステレオ用のミックスを作成できます。
オフラインリレンダリング
ライブリレンダラーでフリーズ・コミット・バウンスが可能になりました。内部レンダラーを使用している場合は、バウンスミックスを使用して、レンダラーの出力先であるモニターパスの物理出力を選択できます。バウンスには、レンダラー出力、モニターパスに手動で割り当てられた信号、およびレンダラーまたはモニターパスのマスター・フェーダーでの処理が含まれます。
新規MIDIプラグイン搭載
新たにMixed In KeyのMIDIプラグイン「Captain Chords Lite」と「Human Lite」が搭載されました。
Captain Chords Liteはコード作成プラグインで、任意のキーを選択して転回・置換したり、コードやコード進行を即座に作成できます。コード進行やリズムのライブラリも含まれているので、MIDIを使って作曲やアレンジをする際に非常に役立ちます。
Human LiteはクオンタイズされたMIDIにパフォーマンスやトラック全体に人間らしいグルーブ感を加えるプラグインです。
ふたつのMIDIプラグインは、Pro Tools の有料版ライセンス(アップグレード・サポートプランまたはサブスクリプション)をお持ちであれば、ライセンスが付属します。
メモリーロケーションの改善
メモリーロケーションを一括で管理できる新しいウィンドウが追加されました。
また、タイムラインの挿入ポイントを基準にして、前後のメモリーロケーションへ移動および選択できる新しいモードが追加されました。
Media Composer セッションのエクスポート
Media ComposerファイルのPro Tools 形式エクスポートは2022.12で搭載されましたが、相互運用性の向上を目標として開発が続いていました。今回Pro Tools 2024.6ではついにMedia Composer 互換セッション(.ptxmファイル)をエクスポートできるようになりました。
MIDIノート視覚化
MIDIエディタに2つの表示オプションが追加され、MIDIノートとキーボードにC4などピッチが表示できるようになりました。フラット表示ボタンでは、フラット表示とシャープ表示の切り替えも可能です。
Pro Tools とSibelius 間のコピー&ペースト改善
Pro Tools 2024.3で搭載された楽譜作成ソフトSibeliusとの間でのシームレスなコピー&ペースト機能ですが、2024.6では機能が強化され、調号・拍子・テンポの情報をコピー&ペーストできるようになりました。両ソフトを使用した作業がより効率的になります。
その他の詳細はAvid の記事 をご参照ください。