2024年1回目となるアップデートがリリースされました。長年要望されていた機能の実装など作業効率がアップするバージョンとなりそうです。アップグレード・サポートプランが有効なSibeliusをお持ちの方や、サブスクリプションをご利用の方はアップデートを無料で入手できます。
アップグレード・サポートプランが失効している場合は製品をアップグレードするとアップデートを入手できるようになります。Sibelius ライセンスの選び方
- Sibelius・Pro Tools 間でのMIDIコピー&ペースト機能実装
- テンキーパネルのサイズが変更可能に
- カスタム・アーティキュレーションをテンキーにアサイン可能
- Sibelius connectでリモートコントロール
Sibelius ・Pro Tools 間でのMIDIコピー&ペースト機能実装
NAMM2024 で発表されたPro ToolsとSibelius間でのMIDIデータコピー&ペースト機能が実装されました。Pro Toolsで作成したMIDIトラックをコピーしてSibeliusのスコアに貼り付けたり、Sibeliusで作成した楽譜をPro Tools のMIDIトラックへ貼り付けしたりできます。Pro Tools 2024.3が必要です。
Sibelius → Pro Tools
Sibelius で作成したパッセージを選択し、Pro ToolsのMIDIトラックへ貼り付けします。今までは一度Sibelius でMIDIデータを書き出し、Pro Toolsへインポートする作業が必要でした。
コピー&ペーストで移行できるようになったので、すでに大枠は完成しているプロジェクトへの部分的なMIDIデータの取り込みなど便利に活用できます。
Pro Tools → Sibelius
Pro Tools で作成したMIDIデータをSibelius スコアへ取り込めます。Sibelius で貼り付ける際に大譜表選択(紫色の選択) をしておけば、テンポや調号などのコンダクタートラックの情報も同時に貼り付けられるので便利です。
Pro Toolsでピッチベンドやエクスプレッションなどのコントロールチェンジ情報を書き込み、その情報を保持したままSibeliusへ貼り付けというフローが可能になります。Sibeliusだけでは手間がかかった作業もPro Toolsと合わせて利用することで大幅に作業時間を短縮できます。
テンキーパネルのサイズが変更可能に
テンキーパネルのサイズ変更という待望の機能が搭載されました。今までテンキーパネルは画面の解像度に依存し、高DPIスケーリングをサポートする画面の場合には表示が小さくなりすぎるケースがありました。
2024.3ではテンキーパネルをマウスのドラッグで自由にサイズ変更できるようになったので、ご使用の環境に合わせて調整ができます。
カスタム・アーティキュレーションをテンキーにアサイン可能
カスタマイズしたアーティキュレーションをテンキーの第4レイアウトにアサインできるようになりました。よく使うアーティキュレーションやマークをアサインしておけば他のアーティキュレーション同様すぐに利用できます。
Sibelius connectでリモートコントロール
SoundflowやStream Deck経由でSibeliusをリモートコントロール可能でしたが、Sibelius 2024.3にSibelius connect機能が搭載され、ネットワーク経由でさらにリモートできる幅が広がりました。