2024/1/25~2024/1/28 に米国カリフォルニアにあるアナハイム・コンベンションセンターで開催された The NAMM Show 2024 視察レポートをお届けいたします!
私個人としては今回初めてのNAMM Show参加でもあり、ずっと行きたかった夢がようやく叶いました。
会場各所では常にライブが行われており初日から大盛況です。
初日のトップバッターはEventideのデモンストレーターとしてお馴染みのJoe Berger氏が演奏、初日からテンションが上がります!
メインホールの入口には、ギタリストの皆さんにはお馴染みのERNIE BALLの自動販売機がありました。自宅の近くに欲しいですね!
ここからは弊社取り扱いのPro Audio製品を中心にご紹介いたします!
【The NAMM Show 2024 現地視察リポート】
- Vol.1 (AVID) 本記事
- Vol.2 (AEA/AVIOM/BURL Audio/DirectOut Technologies)
- Vol.3 (Eventide/Millennia/NTP Technology DAD/PACE)
- Vol.4 (Sound Radix/Source Elements)
AVID
今回新たに発表された新機能のテックプレビューの内容をご紹介いたします
Pro Tools 新機能プレビュー
・MIDIエフェクトプラグインのサポート
今回新たに待望のMIDIエフェクトプラグインのサポートとMIDIシグナルフローの改善が発表されました!
MIDIプラグインを使用することで今まで以上に表現の幅や可能性が広がり、より効率的な作曲が可能になります。
プレビューでは以下のプラグインのデモが紹介されていました。
- Note Stack
- Pitch Control
- Velocity Control
- Audiomodern Riffer 3
- Modalics EON-Arp
- Pitch Innovations Groove Shaper
Internal Dolby Atmos RendererのRerenderer機能拡張
Pro Tools 2023.12で統合されたDolby Atmos Rendererですが、2023.12のRerendererではラウドネス測定用の5.1ch、バイノーラルヘッドフォン用に2chのリレンダリングのみ利用可能となっています。
今回のプレビューではI/Oセットアップページに新たにリレンダラーのカスタムが追加され、自由なレイアウトを組めるようになることが発表されました。
またIMMERSE VIRTUAL STUDIO Signature Edition Apple MusicとRerendererを組み合わせて使用することで、お手持ちのヘッドフォンやAirPodsなどを選択して、Dolby AtmosでミックスされたセッションからApple Spatial Audioのミックスを聴くことができるようになります。
Apple Spatial Audioのミックスをwavでエクスポートすることも可能なため、Dolby Atmos Music制作者には必須のツールとなり得るでしょう。
ARA2統合プラグインに新たなラインナップ登場!
Pro Tools 2022.9でARA2に対応しMelodyneが統合されて強力なツールとなったことが話題になりましたが、今回はARA2対応プラグインに以下のラインナップが追加されることが発表されました。
ポストプロダクションやミュージシャンにとって非常に嬉しいニュースです。なにより弊社取り扱いのSynchro Arts、SoundRadixがPro Toolsに統合したことが非常に喜ばしい限りです!
またARA2プラグインのウィンドウをフローティングで独立させることが可能になります。
SibeliusとPro Toolsの互換性向上
今回新たにPro ToolsとSibelius間でMIDIノートのコピー&ペーストが可能になりました。例えばSibeliusでコピーしたパッセージをPro Tools にペーストし、PT内でMIDIオートメーションやエクスプレッション等を追加、その後オーケストレーションのために再度Sibeliusへコピーというフローが可能になります。
ベーシックな部分ではありますが、ソフトウェア同士の互換性向上により作業効率が何倍にも改善されるはずです。
【The NAMM Show 2024 現地視察リポート】
- Vol.1 (AVID) 本記事
- Vol.2 (AEA/AVIOM/BURL Audio/DirectOut Technologies)
- Vol.3 (Eventide/Millennia/NTP Technology DAD/PACE)
- Vol.4 (Sound Radix/Source Elements)