あらゆるサンプルレートで超低レイテンシーを実現!
DADlinkはDAD独自の新しいオーディオ/データフォーマットです。
Penta720、Penta721s、AX64、AX Center、Core256、AX32などのユニット間で高速伝送を実現します。44.1kHzから34kHzのサンプルレート、237dBのダイナミックレンジ、そして最高の音質を備えており、最大128の双方向チャンネルを低レイテンシーで制御することが可能です。
DAD製品だけでなく、幾つかのNTP製品にも対応しています。
対応ユニット
*AX32とPentaシリーズは近日リリース予定のファームウェアにアップデートする必要があります。
サンプルレート & チャンネル数
以下のサンプルレートに対応しています。
44.1kHz、48khz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHz、352.8.8kHz、384kHz
DADlinkで扱うことのできる双方向チャンネル数はサンプルレートによって変化します。
低いサンプルレートほど多くのチャンネルを扱うことができます。
- 44.1kHz / 48kHz = 128 ch.
- 88.2kHz / 96kHz = 64 ch.
- 176.4kHz / 192k = 32 ch.
- 352.8.8kHz / 384kHz = 16 ch.
音質
PristineのAD/DAコンバーターから始まり、DADはハイスタンダードな音質を維持してきました。
DADlink接続では、アナログ信号はハイエンドのA/Dコンバーターを介して安全にデジタル信号へと変換されます。
また、デジタル分野内での伝送は28bit浮動小数点演算で行われ、96dBのヘッドルームを含む237dBのダイナミックレンジを誇ります。
さらに、孤立したユニット間で音質が劣化しないように、システムディレイ内に位相補正機能が組み込まれています。通常は7サンプルに設定してありますが、大規模なシステム用にサンプル数を増やすことも可能です。
低レイテンシー & タイムスタンプ
DADlinkの伝送ではレイテンシーは発生しません。
MADIフォーマットでは42マイクロ秒/2サンプル以下のレイテンシーは「ゼロレイテンシー」と扱われます。
一方、DADlinkのレイテンシーは100ナノ秒未満であり、その数値は48kHzにおける0.005サンプル、つまりMADI接続のおよそ400倍の速さです。
そして、ユニット間のオーディオタイムスタンプは透過性が保証されています。
使用例
上記のように、「デジタル信号処理の『中心』に直接接続できるデジタルオーディオ信号の拡張」として使用することができます。
細部まで知り尽くしたユニットを繋げるDAD独自のフォーマットであるため、最高音質を保ちながら極限までレイテンシーを提言することが可能なのです。
すべてのDADlink対応のユニットでは、正確な位相を持つオーディオ信号を出力するシステムが搭載されています。これはユニットに組み込まれているルーティング、モニターコントロール、サミング、SPQなどのルーティング/処理経路とは関係なく動作します。
このシステムでは、入力信号がタイムスタンプを保持し、出力時のバッファによって入力信号をシステムディレイと同等のレイテンシーにアライメントする必要があります。ちなみに、システムディレイはDADman上で自由に設定することができます。通常時の設定は7サンプルです。(48kHzにおける145マイクロ秒、96kHzにおける72.5マイクロ秒です。)
複数のユニット間でDADlinkを使用する場合、信号の最大解像度と全てのサンプルレートに対応した上記のメカニズムが保証されます。
あらゆるユニットが相互接続されたシステムでは、全てのユニットが同じクロック/タイムスタンプのリファレンスを共有する必要があります。そのため、ユニットの1つをクロックマスターとして、他のユニットはDADlinkの入力に同期するよう設定します。この情報はDADlink接続を介してすべてのユニットへ自動的に送信されます。
DADlinkの設定方法
ユニットのMADIモジュール・スロットには、基本的に以下のSFPモジュール(オプション)を取り付けることができます:
光モジュール:850nmまたは1300nm(その他の波長にも対応)、1000Baseタイプ
*使用する光ファイバーによりシングルモードまたはマルチモード
ユニット間の接続が完了したら、DADmanコントロール・ソフトウェアで設定を行います:
※ 仕様、外観、価格は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。
※ DADlinkを使用するためには、本体に取り付けるDual MADI Moduleオプションと1000Baseタイプ(1Gbit)対応のSFPモジュールが必要です。