マルチファンクション オーディオプロセッサ。
柔軟なI / O、2系統のネットワークオーディオ、DSP(EQ、ディレイ、リミッター、マトリックス/ミキシング、インサート等)、サンプルレート変換、マルチプルシンク機能。
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PRODIGY.MPはプロオーディオ、放送、スタジオ機材など様々なアプリケーションに対応できるよう設計された多機能オーディオプロセッサです。
柔軟なI / O、2系統のネットワークオーディオ、DSP(EQ、ディレイ、リミッター、マトリックス/ミキシング、インサート等)、サンプルレート変換、マルチプルシンク機能を有し、強力なハード/ソフトウェアを提供します。
2Uラックフサイズ、Dante、RAVENNA、SoundGrid (選択可能)のネットワーキングをサポートし、リモートオプションはハードウェア設定、DSP、SRC、ネットワークおよびチャンネルベースのルーティングマトリックスへのアクセスを可能にします。
完全にモジュール化されたハードウェアは、使用条件に合わせて構成できるため、予算を節約できるだけでなく、将来の環境変化に柔軟に対応します。
プロダクト紹介
モジュラーアプローチ:最大限の柔軟性
I / Oには、アナログラインレベル/マイク入力およびAES3モジュール用の4つのローカルスロットがあります。4スロット分、最大32の入出力を提供します。
ハードウェアはさらに2つのMADIと2つのネットワークオーディオオプションをサポートします。ネットワークオーディオボードはDante、RAVENNA / AES67またはSoundGridを追加することができます(最大416入力/ 420出力対応)
MADIスロットはBNC、SC光およびSFPモジュールを装備することができます。
各I/Oはモジュール式になっているため、差し替えての運用が可能。様々な現場に対応します。
DSP、SRC/SYNCマネージメント
FPGAベースの低遅延処理は、マトリクスミキサー、サミングバス、EQ、ダイナミクス、ディレイ、外部プラグインを備えたFlex-Channelを提供します。Flex-Channelは、入力はプリフェーダー、出力はポストフェーダーとして構成でき、タイムアジャストを通じ、フェーズロックを行えます。
内部のDSPリファレンスは、ワードクロックまたはビデオ入力、任意のネットワーク/デジタル入力、または内部で生成されたクロックに設定できます。 AES入力、MADI IO上のサンプルレートコンバータが利用可能で、フォーマット変換/シンク変換が行えます。(*現在、ソフトウェア開発中 (全ての機能が使用できるわけではございません。))
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コントロール/リモートアクセス
globcon、ブラウザベースのGUI、フロントのタッチディスプレイにより、コントロール可能。
globconソフトウェアがMac / PC / Linuxベースのシステムで複数の機器を統合制御し、HTMLおよびJavaScriptベースのユーザーインターフェースのリモートアクセスもサポートしています。
ブラウザベースのGUIを使用すると、ソフトウェアをインストールしなくてもすぐにリモートアクセスできます。管理用のネットワークポートはオーディオネットワークから独立しており内蔵スイッチを使用できます。
ネットワークオーディオとシームレスな相互運用性
PRODIGY.MPは最大2枚のネットワークモジュールをセットできます。異なるネットワークフォーマットをサポートし、それらの間のシームレスな相互運用を可能にします。
新しいRAVENNAモジュールは、AES67、SMPTE ST2110-30 / 31に準拠し、ST2022-7をサポートします。
Danteモジュールを使用すると、オーディオコンソールのフロントエンドやスタンドアロンのコンバーター/DSP/SRC/ルーティングシステムになります。
Waves AudioのSoundGridは、非常に低いレイテンシーで、プラグインインサート用のWavesサーバーに接続でき、ライブサウンド、スタジオ、放送用にオーディオ処理を提供します。
安全な運用、モニタリング
フロントパネルの2つのヘッドフォン出力は、デバイスでのあらゆるI / Oのモニタリングを提供します。独立したIECインレットとAC電源スイッチを備えた2相冗長電源は、ハードウェアの冗長性をサポートします。
ネットワークモジュールの内部スイッチによって、ネットワークドメインの冗長性も確保されます。
DanteモジュールはDante冗長性をサポートしていますが、RAVENNAモジュールはST2022-7に従ってストリームの冗長性を提供します。 EARS(Enhanced Automatic Redundancy Switching)は、いくつかの入力の組み合わせで利用できます。EARSは、独自のBLDSテクノロジーで、出力信号の中断を防ぎます。
内部のLTCリーダーはフロントのタッチスクリーン上、またはglobconで表示可能です。
モジュール IO
PRODIGY.MPは、2つのAスロット、2つのBスロット、4つのCスロットを備えています。
- Aスロット :オーディオ ネットワーク、マルチポートMADI、または、USB (モジュールあたり最大128ch)
- Bスロット :シングルポートMADI (モジュールあたり64ch)
- Cスロット :コンバーター(マイク/ライン、AD/DA)およびAES3 (モジュールあたり8チャンネル)
最大416入力と420出力で、チャンネルベースのルーティングマトリックスで管理されます。
コンバータモジュール |
Cスロット |
---|---|
AN8.IO | 8 ch line input / output, 2 x DSUB-25, balanced(8chアナログ In/Out) |
AN8.I | 8 ch line input, 1 x DSUB-25, balanced(8chアナログ In) |
AN8.O | 8 ch line output, 1 x DSUB-25, balanced(8chアナログ Out) |
MIC8.HD.I | 8 ch mic high densitiy input, 1 x DSUB-25, balanced(8ch高品質マイクプリ In) |
MIC8.HD.IO | 8 ch mic high density input/ line output, 2 x DSUB-25, balanced(8ch高品質マイクプリ In、ライン Out) |
MIC8.LINE.I | 8 ch mic/line input , 1 x DSUB-25, balanced(8chマイク/ライン In) |
MIC8.LINE.IO | 8 ch mich input / line output, 2 x DSUB-25, balanced(8chマイク/ライン In、ライン Out) |
AES4.IO | 4 port AES3 input / output, 2 x DSUB-25 (8ch(mono)AES3 In / Out) |
AES4.SRC.IO |
4 port AES3 input with SRC / output, 2 x DSUB-25 (8ch(mono)AES3 In / Out with input SRC |
※ MIC8.LINE のPADは-9 dBです。MIC8.HDのPADは-30dBです。 |
MADIモジュール | Bスロット |
---|---|
BNC.IO | 64ch MADI, 1x coaxial BNC input, 1x coaxial BNC output, 75 Ω |
SC.IO MM | 64ch MADI, 1x SC-Socket multi-mode |
SC.IO SM | 64ch MADI, 1x SC-Socket single-mode |
SFP.IO | 64ch MADI, 1x SFP cage (SFPモジュールはオプション) |
MADIモジュール | Aスロット |
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MADI2.SRC.IO | 2ポート 64ch MADI, 2 x SFP cage (SFPモジュールはオプション) |
MADI2.BNC.SRC.IO | 2ポート 64ch MADI, 2 x coaxial BNC input, 2 x coaxial BNC output, 75 Ω with SRC (HD SRC) |
* MADI2.SRC.IOは、MADIスロットでは無く、ネットワークモジュール用のスロットに装着します。
ネットワークIOを使用せず、MADI IOを増やしたい時など利用可能です。SRCは専用回路のHD SRC機能のみ提供(FastSRC機能はありません)。
ネットワークモジュール | Aスロット |
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RAV.IO |
Network Audio RAVENNA / ST2110 (2x RJ45, 1x SFP) ,128ch in/out |
RAV.SRC.IO |
Network Audio RAVENNA / ST2110 (2x RJ45, 1x SFP) ,128ch in/out with SRC |
DANTE.IO | Network Audio DANTE (2x RJ45, 1x SFP), 64ch in/out |
DANTE.SRC.IO | Network Audio DANTE (2x RJ45, 1x SFP), 64ch in/out with SRC |
SG.IO | Network Audio Waves SoundGrid (2x RJ45, 1x SFP) , 128ch in/out |
SG.SRC.IO | Network Audio Waves SoundGrid (2x RJ45, 1x SFP) , 128ch in/out with SRC |
MILAN.IO |
Network Audio AVB/Milan streams (2x RJ45, 1x SFP) , 128ch in/out |
MILAN.SRC.IO |
Network Audio AVB/Milan streams (2x RJ45, 1x SFP) , 128ch in/out with SR |
USBモジュール | |
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USB.IO |
128 ch, USB Type 3, driver or class compliant mode (USB-C), A Module |
■ ライセンス(ソフトウェア)
PRODIGY.MPには、搭載されているライセンス ソフトウェアの違いにより3種類に分けられます。
そのライセンスは、デバイス購入時に設定します。「Essential」と「Advanced」はいつでも個別にソフトウェア ライセンスを追加できます(現状は、追加でソフトウェアを購入する方が価格が高くなります)。
「Unlimited」は全てのオプションと将来的なオプションが含まれます。
■ PRODIGY.MP Essential
チャンネルベースルーティング、LTCリーダー、クロック冗長、MADI 冗長、EARS、インプットマネージャー、FastSRC
■ PRODIGY.MP Advanced
Essential の機能と、Plugin Bundle C、Mix & Sum C
■ PRODIGY.MP Unlimited
Advancedの機能と、ラウドネスメーター、Ember+、OSC および、将来的な追加オプション
個別に購入できるライセンス
◎ Plugin Bundle A : 8 Flex-Channels, 8 FIR EQ, 8 IIR EQ, 8 Dynamics, 8 Delays
◎ Plugin Bundle B:16 Flex-Channels, 16 FIR EQ, 16 IIR EQ, 16 Dynamics, 16 Delays
◎ Plugin Bundle C:32 Flex-Channels, 32 FIR EQ, 32 IIR EQ, 32 Dynamics, 32 Delays
◎ Mix & Sum A : 2 MatMix 16x4, 2 MatMix 8x8, 8 Summing Busses
◎ Mix & Sum B: 4 MatMix 16x4, 4 MatMix 8x8, 16 Summing Busses
◎ Mix & Sum C: 8 MatMix 16x4, 8 MatMix 8x8, 32 Summing Busses
◎ ラウドネスメーター
◎ Automator :Native script engine to trigger custom commands and events (TCP/UDP/ OSC/...)
◎ AutoMix:Automix and Mixing capabilities, 32channels of automix, 16 automix groups (PRODIGY.MP Essnetialの場合、AutoMixを使用するためには、上記、Plugin BundleとMix &Sumのいずれかのライセンスが必要です。)
▶︎ リモートコントロールオプション
◎ Ember +
◎ SNMP
◎ OSC
▶︎ PRODIGY.MP Essntial と PRODIGY.MP Advancedのためのライセンス
◎ MP Live Add-on :Automator、Automix 、OSC をPRODIGY.MPに追加
◎ MP Broadcast Add-on:Automator、 Automix 、 Ember+ を PRODIGY.MPに追加
▶︎ 本体のアップグレード
◎ Advanced DSP Upgrade : PRODIGY.MP 'Essential' から 'Advanced' へのアップグレード ( DSP 機能を追加)
現在、Unlimitedへのアップグレードは用意されていません。
PRODIGY.MP Essntialを購入後、上記 Advancedのアップグレードを購入した場合、PRODIGY.MP Advancedを最初に購入する場合より20万円ほど価格が高くなります。Advanced機能をご希望の場合は、導入時に「PRODIGY.MP Advanced」をご購入することをお勧めします。
* 上記ライセンスの一部は、30分間のデモが行えます。(globcon > Setting > Licenses > DEMO ) ご購入前に検証いただけます。
* 国内で2021年4月30日までに購入いただいたPRODIGY.MPの機能は「Advanced」に固定されています。
今後、DSP ライセンスをご希望の場合は、PRODIGY.MP Advanced か個別ライセンスのご購入をご検討ください。
主な仕様
※ 仕様は予告なく変更される可能性があります。
Sample rates | 44.1, 48, 88.2, 96, 176.4, 192 kHz (+/- 12,5%) |
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MADI formats | 48k / 96k Frame, 56 / 64 channel, S/MUX |
● Analog I/O
Analog I/O level (line) | +15 / +18 / +24 dBu changeable via jumper on module |
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● MIC8.HD.I
Input sensitivity | -55 dBu to +30 dBu |
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EIN | -128 dBu |
SNR | -113 dBFS (20 Hz - 20 kHz) / -118 dB(A)@ 0dB Gain |
THD @ -1 dBFS | -113 dB |
Frequency response | -0.15 dB (10 Hz) / -0.15 dB (20 kHz) |
PAD | 30 dB (switchable) |
Phantom Power | + 48 V (switchable) |
● MIC8.LINE.IO
Input sensitivity | -55 dBu to +24 dBu |
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SNR | -115 dBFS (20 Hz - 20 kHz) / -118 dB(A)@ 0dB Gain |
THD @ -1 dBFS | -113 dB |
Frequency response | -0.5 dB (10 Hz to FS/2) |
PAD | 9 dB (switchable) |
Phantom Power | + 48 V (switchable) |
● A/D
SNR | -117,6 dB RMS (20 Hz - 20 kHz) / -119.9 dB(A)) |
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THD @ -1 dBFS | -119 dB |
Frequency response | -0,15 dB (10 Hz) / -0,15 dB (20 kHz) |
● D/A
SNR | -116.8 dB RMS (20 Hz - 20 kHz) / -119.5 dB(A) |
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THD @ -1 dBFS | -109 dB |
Frequency response | -0,5 dB (10 Hz) / -0,15 dB (20 kHz) |
● その他の設備
Headphone Output #1 | 1 x 6.3 mm TRS jack, mono/stereo Output level: max. +18 dBu SNR: -115 dB RMS (20 Hz - 20 kHz) / -118 dB(A) THD+N @ 0 dBFS: -105 dB @ 600 Ω |
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Headphone Output #2 | 1 x 3.5 mm TRS jack, mono/stereo Output level: max. +12 dBu SNR: -115 dB RMS (20 Hz - 20 kHz) / -118 dB(A) THD+N @ 0 dBFS: -105 dB @ 600 Ω |
Word Clock I/O | 2 x coaxial BNC (75 Ω termination switchable), AES11 (DARS supported), WCK2(Video Syncに変更可能) |
MIDI | 2 x DIN ソケット |
GPIO | 2 x GPI (MOSFET switch) 2 x GPO (MOSFET switch) |
USB | 2 x USB 2.0 ANDIAMOコントロール / プロジェクト保存,呼出 |
● Signal DSP
DSP | Gain/ Mute, Dynamics , EQ , サミングマトリクス |
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SRC | 同期/非同期 サンプルレート変換 |
● コミュニケーション
Remote Software |
globcon software control integrated web server with UI (HTML, JavaScript) |
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External Management / Remote Protocols | JSON API |
Remote Network | 2 x RJ45 Gigabit Ethernet, 1 x SFP |
● Global
Power supply | 2 x 84 V to 264 V AC / 47 Hz to 63 Hz / safety class 1, phaseredundant |
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Power Consumption | 25 to 80 W, module dependent |
Display | 5.0” Backlight LED LCD IPS Transmissive Resolution: 480 x 854 px |
Local Control | 1 x Encoder knob with push functionality 2 x Push-Buttons |
寸法 | Width 483 mm Height 2 RU 89 mm Depth 254 mm |
重さ | 約10 kg |
ダウンロード
- PDF|ダウンロードPRODIGY.MP クイックマニュアル(2024.8更新) *最新のSystem Buildにアップデートする際、12以前のバージョンを所有の場合は、まず、System Build12にアップする必要があります。
- PDF|ダウンロードRAV.IO クイックマニュアル 最新のFWへのバージョンアップは、メーカーのマニュアルが更新前に行われる可能性があります。メーカーのチェンジログもご確認ください。RAV.IOチェンジログ
- PDF|ダウンロードDANTE.IO クイックマニュアル
関連情報
DANTE.IOおよび、DANTE.SRC.IOについて
Brooklyn III 搭載のDANTE.IOの場合は、必ず最新のDante コントローラーを使用してください。
Brooklyn III モデルかどうかは、Dante ControllerのDevice View [Status]より確認できます。
古いバージョンのDanteコントローラー/アップデートより最新のファームウェアにアップデートすると、アップデートが失敗し、カードの復旧が必要となります。