Temperance Pro/Lite テンペランス プロ/ライト

プロダクト紹介

世界で最も「音楽」を知るリバーブ

Temperance Proが扱うリバーブは「音楽」そのもの。12音のクロマチックスケールを基盤に、空間の中でどの音が広がり、どの音が消えていくのかを判断します。洗練されたコントロールとモード（旋法)・テクノロジーにより、音の質感や動きを操り、29種類の華やぐ空間を作り出します。

 

 

 

音楽的な質感を作り出す

 

 

 

「Temper」コントロールと「Range」コントロールは、リバーブの音楽的な性質を調整します。選択した音の強調/抑制の程度や、調律（テンパリング）したいオクターブを設定することができます。さらに「Target」と「Note Width」コントロールによって、これらの設定を拡張し、ライブやスタジオなど幅広い用途に対応します。

Target Select (Earl y, Late , All) ： 調律が行われるタイミングを選択します。リバーブの立ち上がり時(Early)、リバーブの残響中(Late)、または両方(All)です。

Note Width：各音がモード上でどの程度広がるかを設定します｡低い値ではより純粋な音楽的結果が得られ、高い値では音のエネルギーが拡散し、より豊かなコーラス的な響きになります。デフォルトの50％では、音の焦点と拡散が程よいバランスで調整されます。

 

音楽的な動きを操る

 

 

 

Note Selectionパネルを使って、動きを生み出したい音を決定します。このパネルにはManual、Sequencer、MIDIの3モードが用意されています。
Manual：ノートロール形式にてワンクリックでノートを選択できます。｢Choose Scale」ドロップダウンメニューでは和音、スケール､モード、さらにはインターバルを瞬時にハイライトできます｡
Sequencer：シーケンサーモードではリバーブを作曲ツールとして活用できます。和音進行やスケール、インターバルに合わせて音の変化をプログラムし、動的な音楽表現が可能です。
MIDI Mode：MIDIモードではMIDIデバイスを接続してリアルタイムに音を選択できます。Temperance Proを直接操作しながら感覚的な表現をすることが可能です。

 

最先端のモード設定

 

 

 

「Mix」「Decay」「Size」は、リバーブを微調整するための馴染みのあるコントロールです。Temperance Proでは、これらに加えてモード機能を初めて搭載し、「Temper」ノブがデフォルトの50%のままでも、独自の方法でアンビエンスを形成できます。
Position：早期反射と後期反射のバランスを調整し、音源からの距離感を変化させます。「Position」は「Target Select」と組み合わせて、テンパリングの強調や抑制をさらに調整できます。
Density：100％では空間内のすべてのモードが有効です。Densityを下げると、モードが除去され、徐々に断片的またはローファイなサウンドになります。
Offset：調律設定に関係なく、すべてのモードの中心周波数を最大±500Hzまでオフセットします。従来のリバーブでは不可能な方法で、空間全体の位置を上下に再配置できます｡

 

高品位のモード空間

 

Temperance Proには、単体でも卓越したサウンドを持つ29種類のリバーブが収録されています。親密な小部屋から壮大なホール、豊かな機械的リバーブ、そして初めての実験的な合成空間まで網羅しています。アルゴリズミックリバーブやコンボリューションリバーブは、特許取得済みの機械学習技術により忠実にモード空間へと変換されます。
コレクションには、伝説的な空間の忠実な再現が含まれており､その中には音響の先駆者ラルフ・ケスラーが設計したものもあります。また、Eventide独自の創作空間も収録されており、新しいモーダルリバーブ技術を存分に体験できるようになっています。

 

モーダルリバーブ技術

想像してみてください－部屋中に何千本もの音叉があり、それぞれ異なるサイズで、オーディオ全域の特定の周波数にチューニングされているとします。最も大きな音叉は深い20Hzの低音を担当し、最も小さな音叉は20,000Hzの高音を響かせます。
Temperance Proでは、各音叉の音量や減衰率を完全にコントロールでき、あらゆる残響空間を、リアルタイムで調整可能な何千もの独立した共鳴体の集合としてモデリングします。モーダルアプローチにより、従来のリバーブの制約から解放され､偶然ではなく意図的に音楽的な感覚を持つ空間を作り出せます｡
Temperance Proは音楽そのものの言語に反応し､妥協のないコントロールと個性を持った、スタジオ品質のアンビエンスを提供します。

 

テンパリングを直感的に調整できる2つ

NoteScape Visualizer：リバーブの脈打つエネルギーをリアルタイムで表示し、音が花開く/しぼむ様子を明確に示します。リバーブの音楽的特性を視覚的にマッピングします。
Spectrum Analyzer：Modal Responseで使用されるすべてのモードのダイレクト出力を表示し､オーディオスペクトル全体にわたる非常に正確な音楽的メータリングを可能にします｡

 

 

その他の特徴

• 低レイテンシー（<1 ms）､トラッキングやリアルタイムパフォーマンスに最適
• 完全自動化可能なコントロール
• 特定のノートを音楽に合わせるリファレンスチューニング調整
• デュアルモノモードでチャンネルごとの独立処理
• 入出力レベルフェーダーとメータリング
• Kill Dryスイッチで入力音をカットし、リバーブテールを強調
• Notes Lockで現在のノート選択設定を保持したままプリセットを参照可能
• Mix Lockで現在のミックス設定を保持したままプリセットを参照可能
• A/B設定比較機能と「Copy to other」ボタン
• EcoモードでCPU効率を向上
• Undo/Redoで非破壊的な実験が可能
• Bypassスイッチで即座に入力音と出力音を比較
• 60以上のクリエイティブ＆プロダクション向けプリセット（うち11個はチュートリアルプリセット）

 

 

Temperance Lite（無料）

Temperance LiteはTemperance Proの簡易版で、モード・テクノロジーによる音楽的なリバーブを無料で体験できます。

 

 

 

主な特徴

• ワールドクラスのリバーブ：Bright Room、Large Studio、Synthetic Space

• Radial Note Selectionボタン：どの音を強調するか・抑えるかを簡単に選択

• 5つのチュートリアルを含む15種類のプリセットを収録

• NoteScape Visualizer：音の伸びや減衰を視覚的に表示。リバーブの響きを可視化して、音の動きを直感的に把握できます。

• Mix、Decay、Pre-delay、Sizeなどの基本的なパラメータも、思い通りに操作できるシンプルな設計

• 1ms未満の低レイテンシで、録音やリアルタイム演奏にも最適

• Rangeスライダーで、特定の周波数帯をピンポイントに調整可能

• Reference Frequencyコントロールで、曲のキーやチューニングに合わせて音程を細かく調整可能

 

コチラからダウンロード

 

 

システム要件

OS	Windows 10+, x64 AAX 64-bit, VST3 64-bit *SSE 4.2対応のCPUが必要です。 macOS 10.14+, Intel and Apple Silicon AAX 64-bit, AU 64-bit, VST3 64-bit   iLok Accountが必要です。（ドングルは必要ありません。）
対応ホストDAWアプリケーション	Pro Tools Ableton Logic Pro Cubase FL Studio Reaper

 

※ 製品の価格、機能、仕様、システム要件、入手可能性は予告なく変更される場合があります。