ルーム・シミュレート・リバーブ・プラグイン
「Tverb」 (ティーバーブ) は、トニー・ヴィスコンティのプロデュースによってデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ(英雄夢語り)」のサウンド・メイキングを完全に復元をしたルーム・シミュレート・リバーブ・プラグインです。
『Tverb』にはトニー・ヴィスコンティとほかのアーティストによって作られたプリセットが搭載され、AAX Native、AU、VSTに対応しています。
プロダクト紹介
『Tverb』は伝説的なプロ デューサーであり、エンジニア/ミュージシャンのトニー・ヴィスコンティとのコラボレーションによっ て開発されました。このプラグインは、1977年にベルリンで録音されたデヴィッド・ボウイのベルリン 三部作の第2作品「ヒーローズ(英雄夢語り)」のタイトル曲の象徴的なサウンドがもとになっています。
ニューヨークのヒューマンスタジオで行われたトニー・ヴィスコンティと、Eventideのエイドリア ン・ハンブレット、ジョー・ワルツ、トニー・アニエロのミーティングがきっかけで、このプラグインの 開発が始まりました。当時、デヴィッド・ボウイの「ザ・ネクスト・デイ」の制作に着手する直前だっ た彼に、Eventide社の新製品のいくつかを紹介する事がこのミーティングの当初の目的でした。
TonyVisconti-TonyAgnello
Studio-Hansa
1本目のマイクは直接ボーカルを録音するためにデヴィッドの前に、2本目のマイクは約4.5メー トル離れたところに、そして3本目のマイクはホール内のさらに離れた場所にセットアップしました。ヴィスコンティは2本目と3本目のマイクにゲートを使用し、デヴィッドの歌声が大きくなればなるほどそれに合わせてゲートが開くように設定しました。
『Tverb』には、完全に独立した3つのリバーブと、指向性の選択が可能でコンプレッションも備えたマ イクロフォン1と、調整可能なゲートを備えたマイクロフォン2と3が統合されています。『Tverb』は、 ヴィスコンティの象徴的なエフェクトをリクリエイトするだけでなく、新たなサウンドスケープとエフェ クトを可能にする機能も追加されています。ステレオマイクロフォンの使用はエフェクトを向上させ、 DAWオートメーションはトラックの再生時に、マイクロフォンを持ってホール内を歩き回るかのように プログラムすることを可能にします。
マイスターホールの豊かなアンビエントを再現し、その上で、DAWのCPUに大きな負担をかけることのない効率のよいネイティブプラグインをデザインすることが、『Tverb』の開発における難題のひとつでした。
3つの独立したリバーブを使用することによって、2 本の離れたマイクロフォンをホールのどの位置にでも納得いくように配置することが可能です。
ルームをエミュレートするプラグインは持っていますが、このようにすべてのセットアップを一つにま とめるというコンセプトは実現不可能だと思っていました。
3本のマイクロフォンもルームも当時の状況を再現しており、それに加えてステレオということもあり、このプラグインを使うとベルリンでの録音の時以上のことが実現できる。とにかく素晴らしい。
ビデオをご参照ください